児童発達支援士や発達障害コミュニケーションサポーターを認定している人間力認定協会という団体はどういった団体なのでしょうか?公式HPやあらゆる口コミをまとめてみましたので参考になさってください!
人間力認定協会とは?
この協会は「一般社団法人 人間力認定協会」という名称で活動をしています。静岡県で主に活動をされている団体のようです。こういった団体の多くは、東京や大阪にオフィスを構えている所が多いですが、こちらは地方の静岡で活動をされているんですね。ちょっと意外でした。規模がかなり大きいため、東京かなと勝手に想像していたので。しかし、最近よくあるペーパーカンパニーと言われるようなものではないようなのでその点は逆に安心しましたね。東京の場合はレンタルオフィスや私書箱だけ用意している所も多く、実態は東京にないのに、聞こえが良いから「東京」としている団体も多いんですよ。そういう意味では正直な団体だなと個人的に思いました。
人間力認定協会の公式ホームページです。当協会は人間力(非認知能力)を育成、認定、普及するために設立されました。オンライン…
協会理念のご紹介
ここからは公式ページに記載されている情報を引用しながらこちらの協会を紹介していきます。
「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」これはアインシュタインの言葉です。私たちが身に着けている「常識」はもしかして、公教育にどっぷりつかっていた18歳までに身に着けた間違った考え方のコレクションなのかもしれません。 彼はこうも言っています「私の学習を妨げた唯一のものは、私が受けた教育である」
協会の代表挨拶では上記の文章から始まり、結構長い文章が紹介されています。こちの文章を読んでもわかるように、教育について特に取り扱っている協会で、考え方が物凄くはっきりしている印象を受けました。賛否両論出るかもしれませんが、それでも自分たちの考えや意思を明確に表現しています。私個人としては賛同できる部分が多数ありました。特に下記の文章にはグッときました。
ひと昔前に「世界で一つだけの花」という曲が大ヒットしました。とてもいい曲なのですが、これを聞いて感動しているような社会ではだめなのです。この曲で言っていることは本来当たり前のことであって、これに感動するのは私たちが常日ごろ、そのことを忘れているからではないでしょうか。この曲の詩が特別なことではなく、この国のコモンセンスになることを祈ります。
確かになーと感じますね。
協会の設立目的は
当協会は人間力(非認知能力)を育成、認定、普及するために設立されました。
よりよい人生を送るためには、高い自己肯定感(セルフエスティーム)が必要です。自己肯定感は人の成長の礎であり、これを高めるには承認と評価が必要です。私たちは、これまで評価の対象とならなかった人間力(非認知能力)に目を向け、評価し、認定することで、一人一人の能力を高め、その人の人生を輝かせたいと考えています。自信は笑顔につながり、優しさとなります。一人一人がそれぞれの個性を大切に発育し、笑顔と優しさに包まれ、いじめやひきこもりのない社会の実現に貢献したいと考えています。
なるほど、非認知能力のことを人間力と結び付けているという点と、さまざまな個性を認める社会にしていくという点がこの協会の特徴でしょう。よくいじめや引きこもりを防ぐことに大義を置いている団体はありますが、このように明確に示している団体は珍しいと思います。きっとそれだけの裏付けや根拠があってのことなのでしょう。読み進めていくとその根拠も公式サイトにて紹介されていました。
ここまでの印象はやはりとてもまじめな団体だなと(笑)言い方を変えるとちょっと堅苦しい気もしますが、扱っているテーマが発達障害や教育のことなのでこのくらい硬くても良いのでしょう。悪い印象は特に受けません。
協会設立概要
設立・沿革 | 2019年04月11日 一般社団法人 人間力認定協会設立 |
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活動内容 | ①自己肯定感を育む道徳教育の普及 ②コミュニケーション能力の育成と認定 ③論理思考力の育成と認定 ④自然体験、社会体験の推進 ⑤礼儀作法、マナー教育 |
資格認定 | ◆児童発達支援士 ◆発達障害コミュニケーションサポーター ◆SSTスペシャリスト ◆タッチタイピング検定 |
設立は2019年4月という事でまだ2年ちょっとの団体だという事がわかりました。でも2年でこれだけの規模の活動をされているというのは凄いですね。さらに調べていくと、この協会の理事長である井上さんは会社経営もされていらっしゃるようなので、そこに販売委託をしていたりするようです。そのため短期間でもこれだけ知名度や受講者がいるのだということですね。発達障害児支援士を認定している日本発達障害支援協議会も販売委託を四谷学院にしています。そのため構図としては同じようなものなのでしょう。
私はこういう団体の方が安心感があると考えます。なぜかというと、単独で全ての活動をされている団体の場合、その団体にもし何かあった時に一気にSTOPしてしまいます。最悪解散することになれば、資格認定も当然なくなります。もちろん取得した資格が消滅することはないのですが、知名度が一切上がらなくなるため「それなんの資格?」という状態になり、就活で活かすことができなくなるのです。そのため協会と企業が手を結んでいるというのは悪いことではないと言えるでしょう。
活動内容は
人間力認定協会の活動情報はHPにて詳しく掲載されていました。頻繁に更新もされているようで、最新の情報を確認することができるようになっています。直近では、
- 豊川市パネルディスカッション
- 児童発達支援士 意見交換会
- 姿勢を変えれば多動がおさまる講演会
- 子供の能力を引き出すために講演会
- 企業様への勉強会
- フィリピンの孤児院訪問
- 児童発達支援士の認定
- 発達障害コミュニケーションサポーターの認定開始
わずか1年以内に、このような活動をされていることが確認できました。かなり積極的に多岐にわたる活動をされていらっしゃるようです。特に児童発達支援士の意見交換会についてはSNSでもちらほら情報が出ていて、とても充実した内容のようです。児童発達支援士を受講された方のみが参加できるようになっているらしく、資格をただ取得させて終わり!ではないということですね。この点もGoodですね!こういう実態を伴う活動があると信頼感が増してきますね!
SNSの利用状況
こちらの団体では以下4種類のSNSを利用されています。
- 理事長ブログ
- Twitter(@ninkyou_jp)
- Instagram(@ningenryoku_official)
- youtube
- LINE(受講者限定)
投稿をcheckしてみましたが、凄いですね。しっかりとすべてのSNSが動いていました。どこの団体とは言えませんが、他の発達障害児支援の資格認定を行っている団体のSNSをみると、登録はされているけどほとんど更新されていないものやそもそも公式のTwitterすら存在しない団体もあります。私もSNSをやっているのでわかりますが、SNSの更新は案外手間がかかります。それがこちらのように4種類もあるとかなり面倒です。恐らくこちらの団体ではSNSやWEB関連の業務を行う専属の方がいらっしゃるのでしょう。そうじゃないと運営できないだろうなーと思うくらい、しっかりと更新されています。こういうところからも、この協会の姿勢が見て取れます。
【まとめ】児童発達支援士を認定する人間力認定協会とは?
以上となります。私が感じたことは、この協会は資格認定だけを目的としているわけではないという事です。もしここが目的であれば、手間や費用の掛かる活動やここまで充実したSNS運営は絶対しませんよ。資格を売る事だけを目的にしているなら、売るところまでを必死でやってアフターフォローは一切なし!というのが普通でしょう。様々な資格を調べてきた私としては、資格を資格ビジネスとして扱っている団体がどれだけ多いことか。。。大手の○○キャンや○○リカレに登録されている資格でも、受講までの営業メールは凄いが、その後のフォローアップは一切なく来るのは全て他の資格はどうですか?という営業メールばかりということがよくあります。
そのため資格取得を検討されるときは、母体となる団体がどういった団体なのかを調査することはとっても大切です。この記事がその一助になれば幸いです!